お嬢様の話

役員のおじーさんが、私と先輩の席まで来て

「ワシこんなんもらったけど、テレカなんて使わんからあんたらにやるわ。」
と麻生総理の写真入りのカードを渡して去って行った。


私「これ、テレカじゃなくてクオカードですよね・・・？」
先輩「ほんまや（笑）まーいっか。」

おじーさんはクオカードを知らなかった。
５００円やし使わせていただきますw

ちょうど１年前隣の部署に同い年の女の子が入社してきた。
本社には同じ年の子がいなかったので、
わーい、同い年やと喜んでいた。


見た目はお嬢様。うちの会社に似つかわしい綺麗な格好をしてくる。
歩き方はスッチーのように姿勢がいい。
しかし彼女はどうも部署の中で浮いている。

年の離れた女の先輩達３人とは全く会話もしていない様子。

私がたまに給湯室に行くと給湯室にいるおばさん（私は心の中で「市原悦子」と呼んでいる。）が

「ちょっとあの子ったらお茶もロクに入れられないのよ～。」
と言ってきた。
「冷たいお茶を入れるのに氷を１個１個スプーンですくって入れようとしてるの。私もうイライラしちゃって『そんなのきれいな手でまとめて入れたらいいのよ』って指導しちゃって～・・・・」

おばさんの話に一度つかまると１０分くらい給湯室から出られなくなる。

そのおばさんは毎朝会長にお茶を入れるんだけど、
彼女が来てからは彼女も入れたりする。


ある日会長のお茶のコップの蓋が割れていた。

会長「わしのコップ割ったんは誰や。」

市原悦子かお嬢しかいない。

市原悦子が代わりに会長に怒られたらしく「私じゃないのに」と怒っていた。

ロッカールームでは先輩達が彼女の文句を言ってる。

隣の部署はおやつ当番というのがあり、
みんなでお金を出し合って当番の人がおやつを買いに行く。


彼女の部署は、年を取ったお偉いさん達が多く、
普通はその人たちも食べるようなものを買うんだけど
彼女が買ってきたのはチロルチョコ・・・。


先輩「信じられんわー。ほんまにお嬢さんなんかな、あの子！」
「私が買ってきたと思われたら嫌やわ～。」

などなど。

しかしおじいさん達がチロルチョコの包み紙をむく姿を想像したら笑える（笑）

隣の部署から見てたら面白いんだけど、彼女にはみんなまだまだ
困らされるのである。